NASAの日本人技術者が書く、太陽系・地球外生命・地球外文明探査最前線!
SB新書・定価800円+税
2018.2.6発売
あまり知られていない人間ドラマ
一般の宇宙本が頻繁に取り上げる宇宙飛行士や政治家や起業家は、本書では脇役です。アームストロングも、ケネディー大統領も、イーロン・マスクも、登場はしますがあくまで脇役。代わって主役を演じるのは、僕と同じような技術者や、科学者、SF作家、そして宇宙へのイマジネーションに取り憑かれた無名の大衆です。もしかしたら日本ではほとんど知られていない人物ばかりかもしれません。しかし彼ら、彼女らこそが、人類の宇宙への歩みを前へと進めてきた原動力です。宇宙開発の現場の、泥臭くも熱い人間ドラマを描きます。
理系知識なしにわかる宇宙開発の真髄
宇宙の科学についての本は今までにも多くありましたが、技術を一般向けにわかりやすく説明した本は限られていました。本書は図や写真を豊富に使い、宇宙探査の根幹を成す技術が、理系の知識がない方にもわかるように書かれています。現役で宇宙開発の最前線に携わる技術者だからこそ書けた、深みとわかりやすさを両立させた技術解説です。『宇宙兄弟』のアシスタントの漫画家さんが描いてくれた図解には、おなじみのアポちゃんが登場して解説を手伝ってくれています。
読者と共に創った一冊
本書は一般の書籍とはだいぶ異なる形で創られました。執筆段階より一般の読者の方に原稿をお渡しして「読書会」を4度開催し、感想やフィードバックをもらいながら原稿を仕上げて行きました。本文や図表の随所に読者目線のアイデアが散りばめられています。